RC-0とは

RC-0は鉄筋コンクリート建築を高性能に安くつくるための技術です

RC-0の構造体は在来の鉄筋コンクリート住宅と同分類です。鉄筋コンクリート造(RC造)は住宅から高層マンションまで造ることができるほど堅牢な構造であり、国が定めた基準で一棟ごとに構造計算を行い鉄筋量や柱、壁の大きさが決定します。そのため耐用年数が長く資産価値も高いため、鉄筋コンクリートの建物は高価なイメージがあります。
在来工法で造られるRC造の建物は「型枠工事」「鉄筋工事」「コンクリート打設工事」など木造に比べて施工工程が多く、およそ40種類以上の職人が必要となりほとんどが専門工となります。RC造が高価である一番の理由は【工程の多さ】と【職人の多様化】です。 RC-0はその問題点をハード面(工程数)とソフト面(職人の種類)の両方を大幅に簡略化し、工程とコストを圧縮することに成功した工法です。

RC-0の家の構造と性能について

コンクリート建築を一変させるRC-0の建物は「ゼロエネルギー住宅」「隣接ゼロの狭小地建物」「ゼロエミッション」「結露ゼロ」さらにコンクリート建物なのに「型枠解体がゼロ」で工期大幅短縮の次世代高性能住宅です。
そしてRC-0工法はどなたでも施工可能となります。

RC-0の型枠は外さない。コンクリートを流し込む一体モノコック構造

通常、型を使って製品を作る場合はどんな製品でも型枠は取り外します。しかしRC-0の型枠は型枠がそのまま製品(構造体)となります。そしてこの型枠は「断熱材」+「内装下地材」さらには「仕上げ材」にもなります。
RC-0は工期と人件費を大幅に削減し、高性能な構造体と低価格を同時に実現することができます。

RC-0工法は『型枠は絶対必要である!』という常識を変えた世界初の技術

RC-0工法と在来RC工法を比較した場合、工程の差が歴然です。在来RC工事では「型枠工事」→「コンクリ―ト打設工事」→「型枠解体工事」→「断熱工事」→「内装下地工事」が必要になりますがRC-0では型枠工事の後にコンクリート打設を行うことで構造体が完成します。
在来RC工法で造られる建物がなぜ高価であるか?それは工程の多さと作業の無駄にあります。在来工法ではコンクリート躯体を作るために『型枠を組み立て』、『型枠を壊す』という作業を繰り返します。例えば4階建てのコンクリート住宅なら6回組み立て、6回壊します。作業数で言うと合計12回になります。 その作業1回につき専門工が必要となります。
RC-0工法では5回型枠を組み立てることで、4階建ての住宅を作ることができます。作業回数だけでも半分ですが、専門工を使って型枠を壊す必要がなく、さらには構造体、断熱、外装、内装下地、一部防水の工事までもが同時に完了します。 ※工事比率は各社工法により変動します。

古くからの型枠工事を無くすことで大幅な人件費の削減

圧倒的な工程数の削減
新技術でこれからの鉄筋コンクリート建築を大きく変える

建築、施工寸法がモジュール化されている

建築資材をシステムパーツ化することで建築寸法がモジュール化されています。そのため意匠設計から構造計算や専用資材の積算までもが簡略化され、設計コストと建築原価が削減されます。 一般的なRC造の複雑な施工図を必要としないため、型枠割付図があれば構造体を施工することができます。鉄筋コンクリートが持つ可能性の大きさと、ローコスト化が融合し、様々なビジネスが可能になります。

誰でも【多能工】として施工が可能

型枠の組み立ては「ゼロボード」と呼ばれる断熱材、型枠材、内外装下地材の3つの働きを持つ高性能断熱ボードを使用することで、一度に複数の作業を完了することができ大幅な省力化に成功しています。またセパレータやバタ材なども省力化パーツを使用しており、 施工性は従来工法に比べて非常に高くなります。これらのシステム化による効果は、エンドユーザーに木造住宅並みの価格で、鉄筋コンクリート住宅を提供することが可能となります。

低価格でカーボンニュートラル
ZEH(ネット ゼロ エネルギー ハウス)は
これからのRC建築の主流ビジネスとなる

ゼロボードとカーボンニュートラルの関わり

RC-0の構造体に使われているゼロボードは高強度セメント板とXPS断熱材の複合板です。高強度セメント板とはコンクリートに混入した木材強化繊維を高温、高圧、高アルカリの飽和水蒸気の中で成形させ、強度と軽量性を高め、セメントゲルと一体化させることで防火性を持たせた素材です。 また完全にポゾラン反応を終了しているためほとんどがシリケート化(ケイ酸カルシュウム塩)され酸性水の中でも白華現象、遊離石灰化することは有りません。ゼロボードは国交省の不燃認定を取得しています。強化ファイバーが120㎡くらいの住宅の場合で約4本分の木材が使用されています。 もちろん使用される木材は解体材、間伐材、木皮、製材クズ、チップ、古紙などが主原料でカーボンニュートラルに沿った原材料です。

RC建築を【安く】【高性能】に【200年高耐久】
カーボンニュートラルの中で実現

・躯体工事で屋上防水工事まで完了
・型枠は永久に解体せず壁面修正が不要
・コンクリートが水、CO2に触れず200年耐久を実現
・二重断熱で省エネ性能は日本トップクラス
・熟練工でなくても型枠経験者なら1棟で修練可能
・型枠や仮設に木材や釘を使わず型枠加工も不用
・隣接地との離隔は限りなくゼロにする事ができる
・開口は㎜単位の正確さ、躯体直付けFIXガラスも施工可能
・ネット ゼロ エネルギー ハウス(ZEH)の低価格実現

災害に強いRC-0の鉄筋コンクリート

日本は自然災害の多い国です。災害から家族を守るために安心・安全な家が求められています。RC-0はもしもの災害に強い性能を備えています。住宅災害で恐ろしいのは「火災」です。木はもともと可燃物ですし、鉄は溶けてしまいます。 しかしコンクリートは燃えも溶けることはありません。2時間耐火構造であるコンクリート躯体は火災後も補修することができます。阪神淡路大震災における調査データは鉄筋コンクリート建物は非常に強い耐震性を示しています。

2011年に発生した東日本大震災後の南三陸町、防波堤を超えて高さ16mの津波が襲いました。被災直後の町には震災で壊れた防波堤から30mほど離れた建てられたRC-0の原型の住宅一軒だけ残されていました。

ただ1軒のみ残された状況

被災直後のRC-0の原型モデルの住宅

断熱性能について

RC-0の断熱性能は国が定めた次世代省エネ基準の3 ~ 5倍の性能を有します。

二重断熱5層構造による省エネ性能

・断熱材熱伝導率: λ=0.024w/m・k(日本建築総合試験所調べ)
・壁の熱貫流率: K値=0.22w/㎡・k 5地区 国の基準値(0.87/㎡-K)に対して4倍の性能
・熱損失係数: Q値=0.6 ~ 0.45w/㎡・k 5地区 国の基準値(2.7/㎡-K)に対して5倍の性能
・気密性能: C値=0.5 ~ 0.3/㎡ 5地区 国の基準値(現在基準値なし)過去5/㎡以下に対して10倍以上の性能

壁の熱還流率は国内最高数値です。

大手ハウスメーカー4社の断熱性能と比べてRC-0の数値は極めて優れている。
RC-0: 0.22w/㎡-k
大手T社: 0.7w/m・k(当社比の1/3)
大手M社: 0.46w/m・k(当社比の1/2)
大手S社(鉄骨): 0.6w/m・k(当社比の1/2)
大手M社: 0.54(当社比の1/2)

躯体内温度計測機による測定状況

特許技術の集合体
構造体に自信があるからできる
構造体・地盤・防水の重要部分の長期保証

RC-0工法で造られる構造体は、従来の鉄筋コンクリートの建築技術より人件費が半減され、高い基準で省エネ性能と耐久性能を持っています。その秘密は特許技術にあり、構造躯体のコンクリートはコンクリート板+XPS断熱材で全体が覆われているため、外気や酸性雨などの影響を受けません。そのため耐久性があり、法定耐用年年数を超えて長い年月に渡り「耐震性」「耐火性」も兼ね備えた極めて安全性の高い建物となります。 さらにRC-0の建物には構造躯体(耐久性、耐震性、耐火性)+地盤+防水の重要な部分に対して長期保証が付いています。 万が一に備え、屋上には瑕疵保証が認定された屋上防水30年保証があり、保証額は最大で2,000万円。構造躯体には60年保証で最大3億円、地盤には30年保証で3億円という保証でサポートします。 鉄筋コンクリートでありながら低価格で高性能。RC-0は構造体に自信があります。