無足場工法

都市部にある狭小地が価値ある利回り物件に変わる

建物の内側からゼロボードの建て込みを行う足場を必要としない施工方法です。この工法により、敷地や建物容積率を最大限に活用でき、隣接住宅とのあいだを限りなく“0”に近づけた建物を設計、施工することが可能です。 実際の事業展開を考えた場合、これまでコインパーキングくらいにしか運用できなかった都市部の狭小地などで土地を有効に活用できる新しい形の分譲企画が可能です。

無足場工法の主な施工工程

RC-0で造られる構造体には従来コンクリート技術より建築費(人件費)を半減させる仕組みが備わっています。建築費を抑えるためにハード面(建築資材)とソフト面(施工技術)の両方からコスト削減を実現しています。 この工法で建てられた構造体は、世界最高レベルの省エネ性能と200年の耐久性を持っています。

1.敷地状況

建築予定の土地は22坪の狭小地であり、隣地境界線から右側50mm、左側が30mmと足場を設置するスペースがない。

2.レベルコンクリート打設

地盤調査と地盤改良を行い、型枠を建て込むためのレベルコンクリート(土間コンクリート)を打設します。

3.基礎鉄筋組立

基礎の鉄筋を組み立てます。

4.基礎ゼロボード組立

基礎のゼロボード(型枠)を組み立てます。

5.基礎打設

基礎のゼロボードを組立後、通りとレベルを確認し基礎コンクリートを打設します。

6.基礎コンクリート打設後

基礎コンクリート打設後のようす。

7.壁ゼロボード建て込み

壁のゼロボードを建て込みます。無足場プレートを使うことで壁のゼロボードは内側から建て込みことができます。ゼロボードと無足場プレートは専用セパレーターを使って固定していきます。

8.壁ゼロボード建て込み

ゼロボードと無足場プレートは専用セパレーターを使って固定していきます。

9.ウインドウケーシング取り付け

開口部はウインドウケーシング(開口部型枠)を使って作ります。ウインドウケーシングの取り付けもセパレーターを使って行います。

10.内側ゼロボード建て込み

壁配筋が終わった後は内側のゼロボード(型枠)を建て込み、バタ材で締め固めていきます。バタ材はモジュール化されているためカットする必要はなく、ゼロボードに対して専用フォームタイで固定します。

11.スラブボード敷き込み

天井にも壁と同様に高強度セメント板と断熱材が一体となったスラブ用ゼロボードを敷き込みます。

12.スラブ配筋

スラブ用ゼロボードのつなぎ目をしっかりと防水し、スラブ配筋を行います。

13.1Fコンクリート打設

1Fの壁とスラブのコンクリートを打設します。

14.バタ材解体

コンクリート打設後に型枠を解体する必要はありません。そのため現場内には解体後の型枠や資材置き場が不要です。解体したバタ材も上階での壁建て込み時にそのまま使用します。

15.断熱+内装下地完了

コンクリート打設後にバタ材を解体することで断熱工事と内装下地工事が完了した状態となります。

16.2~3Fコンクリート打設

1Fと同じ要領で2F、3Fと壁ボードを建て込み、コンクリートを打設します。

17.ペントハウス

屋上やペントハウスも同様にゼロボードで施工します。

18.構造体完成

ゼロボードを使うことで型枠は解体せず、構造体が完成となります。また足場を立てず、隣地に施工スペースがない場合でも施工が可能です。

19.サッシ、内容工事

システム化された工法で作られた構造体はサッシや、内装建具、壁紙などの内装工事も構造体の補修や下地パテ補修などの手間が削減され工期短縮につながります。

20.施工完了

外装はそのまま塗装することや、タイルを張り仕上げとすることも可能です。