RC建築の常識を変える

鉄筋コンクリート建物は20世紀、人類が生んだ最高傑作技術

コンクリート建築の歴史は古く2000年以上前から数多く作くられ、古代ローマの人々は火山の麓でとれる火山灰と石灰、砕石を混ぜ合わせて橋や水道橋などを造っていた。
当時すでに型枠を使用していたと言われている。古代のコンクリートがセメントの誕生や鉄筋が使われるようになることでさらに進化を遂げ、常に時代の最先端を代表する建築物として現代に引き継がれている。

20世紀
ブルジュ・ハリファ（ドバイ）

829.8mの世界一の高層ビル 鉄骨鉄筋コンクリート造

紀元前25年
パンテオン（イタリア）

幾多の災害や大地震にも2000年以上耐えて現存するコンクリート建築（鉄筋無し）

紀元前1世紀
コロッセオ（イタリア）

約2000年前のコンクリート建築（鉄筋無し）

しかしRC建築物には、「型枠工事」 が必要でありその技術が2000年以上も進化していない

古くから建築物の構造体として用いられてきた鉄筋コンクリート造（RC造）ですが、その長い歴史の中で見直されず、進化していない部分もあります。それは「型枠工事」です。コンクリートは型に流し込んで成型する必要があるため、現在でも型枠を作り、コンクリートを流し込んで硬化させ、型枠を解体するという作業が必要不可欠とされています。

コンパネ型枠の建て込み状況

打設が終わり廃棄されるコンパネ型枠

鉄筋コンクリート建築の工事費が高いのはなぜか？

原因は材料費でなくRC建築の根本となる「型枠技術」が2000年間進化していないということにあります。

在来RC型枠工法はコンパネ型枠の加工と組み建て、さらにはコンクリート打設後の解体作業を階数の分だけ繰り返す、たいへん大きな工数が発生します。
コンクリート建物に型枠が必要であるという先入観からの技術に全く進化がありませんでした。型枠を作っては壊す、作っては壊すを階数だけ繰り返す。”破壊と創造の”最も効率の悪い二重建築工法（鋳造工法）です。
現代の型枠技術で本質部分の改良に着手している技術はいまだ存在しません。求められているのは確固たる信頼性に裏付けられたローコスト・ハイパフォーマンス建築テクノロジーです。

鉄筋コンクリート建築の工事費が高くなる最大の原因は膨大な人件費である

RC建築の施工は難しく専門技能が要求されるため専問工による分業化された。さらに木造建築と比べ複雑な工程と、多くの専門熟練工を必要とする

鉄筋コンクリート住宅の施工には多くの工事とそれぞれの工事を担当する専門工の存在が必要であり、専門の職人が熟練工になるまでには多くの経験と時間が必要となります。そのため腕の良い専門工は少なく人手不足になりがちであり人件費も高価になります。中でも鉄筋コンクリート住宅特有の構造体工事は全体の約20％となり「型枠工」「鉄筋工」「左官工」といった専門工が必要不可欠です。

RC建築における人件費の問題を根本から改革

RC-0工法では躯体工事の型枠をパーツ化して組み立て可能にすることで建築現場を工場化します。細部まで簡略、モジュールパーツ化した型枠は専門工による分担工事を必要としないため構造体工事は「多能工」と呼ばれる実質一人で工事可能となります。

低価格化を可能にしたのは熟練工を大幅に減少させた仕組み

在来工法では専門工が必要である工事もシステム化されたRC-0工法では型枠工や断熱工のようにその工事自体が不要になります。また熟練技術が無くても多能工が少人数で施工できるため工事費の削減に繋がり、精度の高い構造体を作ることができます。そのため施工経験を積み重ねることで多能工はさらに施工可能範囲が増え、ますますの人件費の削減に繋がるのです。

ほとんどの専門工が不要となり全行程の60％が多能工で施工可能

RC-0は鉄筋コンクリート建築を高性能に安く作る技術

低価格と高性能を両立した画期的特許技術を開発

RC-0が可能にしたのは次世代型コンクリート建築です。これまでのコンクリート建築を一変させたのは5つのゼロ。
「ゼロエネルギー住宅」「隣接ゼロの狭小地建物」「ゼロエミッション」「結露ゼロ」「型枠解体ゼロ」コストと工期を最小限まで縮小して、従来のコンクリート建物の性能をさらに高めた建築技術がRC-0を使うことで誰でも施工可能なのです。