RC-0システム説明

システム化された専用資材

RC-0の専用資材は組み立てやすく誰でもシステムをすぐ理解できるように“少ないパーツの種類” で、様々な機能や働きをするように共通した部材で構成されています。初めての人でもわかり易く、使用する部位にミスなく組み立てができるように作られています。 そして設計段階で正確な資材の積算が可能であり余計な材料を発注し、現場へ運搬と言ったことがないため建築現場には資材置き場が不要となります。さらに資材のほとんどが構造体となるためコンクリート打設後の解体資材の保管場所も用意する必要ありません。 専用資材のすべては特許取得済みの製品となっているため他社ではマネできない差別化された工法と言えます。

両断熱セパレーター

両面を断熱材とする場合のセパレーターです。インサート部分を変えることで壁用、基礎用、梁用など使用部位に合わせて全長を変えられます。

片断熱セパレーター

片面を断熱材、片面をコンクリート打ち放しとする場合のセパレーターです。インサート部分を変えることで壁用、基礎用、梁用など使用部位に合わせて全長を変えられます。

無段熱セパレーター

両面をコンクリート打ち放しとする場合のセパレーターです。インサート部分を変えることで壁用、基礎用、梁用など使用部位に合わせて全長を変えられます。

ゼロボード(壁用)

型枠材、断熱材、内装下地材を兼ねた内断熱工法と外断熱工法で兼用できるボードです。高強度セメント板6mmにXPS断熱材54mmを貼り合わせた複合板です。高強度セメント版は型枠材としての強度があるだけではなく、オートクレーブで高温高圧養生されたポゾラン反応後の素材であり CO2や塩害にも耐性があるため外部下地材としても問題なく使用できます。

バタ

高強度FRP製の型枠補強資材です。コンクリート打設時にゼロボードを固定、補強します。バタ材もゼロボードと同様にシステム寸法化されているため、建物の通りやコーナーの直角、水平が狂いなく施工できます。

フォームタイ

ゼロボートとバタに使用する専用のフォームタイです。

インサイドブレース

ゼロボードのコーナー部分(入隅)を固定するための金物です。ゼロボードとバタを強固に固定し、正確な直角が施工できます。

アウトサイドブレース

ゼロボードのコーナー部分(出隅)を固定するための金物です。ゼロボードとバタを強固に固定し、正確な直角が施工できます。

優れた施工性

システム型枠の組み立ては、ゼロボードと呼ばれる高強度セメント板6mmにXPS断熱材54mmを貼り合わせた複合板を100分の1ミリの精度を持つ高強度FRP製のバタ材を使い、型枠とします。組み立ては全くの素人や女性でも行うことができ、狂いのない構造体や開口部を簡単に施工することができます。 ゼロボードは「断熱材」「型枠材」「内装下地材」の3つの働きを持ち、一度に3つの作業を完了することができるため大幅な工程の省力化につながります。またセパレーターや金物類なども省力化パーツ化されており、作業性は従来のRC建築に比べて非常に優れています。

システム化された専用資材を使うことで施工手順を大きく変えずに「両断熱工法」「外断熱工法」「内断熱工法」を施工することができます。そのため一棟の建物のなかで居住空間を両断熱として、車庫部分は外断熱工法にするなど、ハイブリットとすることができ、高性能かつ低コストが実現できます。 RC-0システムと使うことで得られる効果は、エンドユーザーに木造並みの価格で、鉄筋コンクリート住宅を提供できること、さらにこれまでのRC構造の建物よりも、高性能化、高耐火、高耐震化を図れることです。 RC構造がデメリットとしてきた小型の住宅や狭小地マンションなどの施工に優れたコストパフォーマンスを発揮し、これまで高級、高額のイメージがあった鉄筋コンクリート建物価格を大きくひき下げたました。

両断熱工法

構造体のコンクリートを蓄熱体と考え、さらに蓄熱体を高断熱材ですっぽり覆うことで1年中温度変化のない住環境が可能となります。 200t以上の膨大な蓄熱体と高断熱性が一体となることで室内温度の安定を生み出し省エネ性能、無結露構造、ヒートショックのない建物が実現可能です。

外断熱工法、内断熱工法

屋外側にゼロボードを使い、室内側に高強度セメント板を使うことで外断熱構造体を作ることができます。また、断熱材を室内側に使用することで内断熱工法になります。

無断熱工法

両側に高強度セメント板を使うことで外構や車庫部分の無断熱構造体を作ることができます。